せこい金策に頼らず真面目に農業して効率的に金を稼ぐには?
FARMING SIMULATOR

ツマサキダチ

Farming Simulator の序盤の金策としてよくあるのは太陽光発電とかハウスとかですが、そうしたせこい真似をせず真面目に農業で遊んで効率的に金を稼ぐ事を考えていきます。

圃場の面積と生産力

最も重要な事は農業の利益は基本的に収穫物の売り上げによるものであり、圃場の生産力が鍵だという事です。施肥等の改良作業による収穫量ボーナスは割合で計算され、収穫量が多いほど増産効果が増大するため、ベースの収穫量を増やす必要があります。最初に購入する土地が狭すぎるとベースの収穫量が少なすぎ、幾ら高性能な農機具を購入して手間のかかる作業をしたところで大した収穫量ボーナスは得られません。

土地選び

作物の売り上げはほとんどの時間で近隣都市への出荷が最高値になります。貨物駅はサイロとしても使えるため、貨物駅に収穫物を保管すれば貨物列車で直接出荷できます。サイロを自前で建設する必要が無くなり設備費の節約にもなります。以上の事を踏まえて最初からそれなりの広さがあって貨物駅の近くの土地を選びます (予算 €30-40 万程度)。頻繁に往復する農機具店や石灰ステーションに行きやすい事も重要です。道路の線形によっては近所に見えても迂回を強いられる事があります。

更にゲームを開始した時点で育てられている作物が自動的に収穫される前に土地を購入する事で 0 年目の売り上げを確保できます。すでに収穫されてしまっている場合は、逆に耕起されるまで待つ事で作業機の購入費や作業時間を減らせられます。

最初に購入する車両と設備

購入する車両を可能な限り減らして出費を圧縮するために最小構成を考えます。まずトラクターを決め、その出力に見合う作業機を選びます。

トラクター 播種や収穫物輸送等の重作業に使う中型トラクター (出力が 250hp あれば当面の間は困らない) と施肥やパレットの荷役等の軽作業に使うフロントローダー付き小型トラクターの 2 輌を最低限揃えます。
播種機 直接播種機 (耕起・播種・施肥を同時にできる物) であればカルチベーターやディスクハロー等が必要なくなります。また播種機で播種する作物 (小麦、大麦、オーツ麦、キャノーラ、大豆、モロコシ) は収穫後のすき込みが必要ないため、プラウやサブソイラーも必要ありません。
肥料散布機 肥料も石灰も散布もできる物を選びます。ただし積載量が多い物は大出力トラクターが必要になります。
除草機械 どれでも可。
トレーラー カスタマイズでティッパーにもフラットベッドにもできる物は収穫物輸送と肥料等のパレット輸送の両方に使えます。ベースゲームでは Brantner DD 24073/2 XXL しか選択肢が無いため、気に入らなければ MOD を使うか、普通の穀物トレーラーを購入して肥料は散布機で取りに行きます。
コンバイン 1 年に 1 回しか使わない割に非常に高額なため当面の間はリースで好きな物を使います。下記「リースの賢い使い方」も参照してください。
農場の母屋 就寝して夜を早送りできるようにするために必要です。

リースの賢い使い方

リースは借りた時点の基本料金を支払った後も毎日使用料金が発生し続けるため、何日も借りたままだと結局高くつきます。基本的に日常的に必要な農機具は購入し、都度必要になる農機具を 1 日だけ借りるようにして必ずその日のうちに返却します。これにより大型機を少ない出費で使用できます。

農作業の手順と小技

最初にゲーム設定を開き、経済難易度を変えます。これは単に収穫物の売却価格が変わるだけなので、こだわりが無い限りはイージーにして高価格で売れるようにします。購入した土地にまだ作物が残っていれば収穫期まで早送りします。コンバインとカッターを借りてきて収穫作業を開始します。変形地や障害物が多い場合は予め圃場の端に沿って周回し、コンバインが転回する余地を作ってから作業する事でスムーズに動けます。すき込みや石灰散布が必要な場合はトラクターとプラウを借りてきてすき込みを行います。石灰は前述の肥料散布機で散布できます。またこれらを収穫作業と同時にヘルパーに作業させれば時間短縮になります。

収穫物は貨物駅のサイロへ搬入し高騰期が来たら貨物列車で出荷します。これは収穫物によって異なり、メニューの棒グラフのアイコンのページを開き売却する収穫物を選んでスペースキーを押すと、季節ごとの変動が確認できます。物によっては次の播種と施肥よりも先になる場合があります。

次は播種です。作物によって秋植えと春植えがあるので播種期まで早送りします。先に農機具店へ行き、トレーラーをフラットベッドに改造して種と肥料を購入し圃場まで運びます。そして播種を始め、播種期のタンクが空になったら都度補給してやります。前回収穫からすき込みをしていなければ、播種した後には雑草が生えるようになるので同時に除草機械をかけます。この段階ではまだ雑草は見えていませんが作業の効果はあります。空いているトラクターが無ければ借りてきましょう。後で返却するのを忘れないようにします。

1 日早送りして作物が萌芽したら追肥を行います。Farming Simulator では前回施肥から作物の成長段階が 1 以上進めば追肥できます。ナロータイヤは必要なくノーマルタイヤやワイドタイヤで圃場に乗り入れても作物は破壊されません。この段階で追肥を行う事でナロータイヤ装備のトラクターを別に用意せずに済みます。

売り上げの確認

これで今サイクルの収穫量ボーナスが 95% 確保できます。残りの 5% は前回収穫から播種までの間に行うマルチング (+2.5%) と播種後のローラーによる転圧 (+2.5%) によって得られますが、作業時間の割にボーナスが少ないので今後余裕ができた時に導入します。後は収穫期まで早送りして収穫を行い貨物列車で出荷して、売り上げを確認します。少なくとも €15 万はあると思いますがどうでしょうか?これだけあれば数サイクル後には事業拡大を考えられるようになります。最初に述べたように序盤の売り上げを増やすうえで最も重要な事は土地の広さであり、土地の購入費のために車両や設備に対する初期投資をいかに減らせるかにかかっています。